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BEATLESS 電子特別版 《前》 (角川書店単行本) | 長谷 敏司 | 日本の小...
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内容はラノベ的なんだけどおもしろかった。

基本情報

  • コンピュータの知能が人間を完全に超えた技術的特異点(シンギュラリティ!)から50年以上経っている。
  • hIE(humanoid Interface Elements)と呼ばれるヒューマノイドが末端的労働を担っている。
  • 意思決定を超高度AI(人間を超えた知能をもつAI)に頼っている部門も存在する。
  • 基盤技術が、人類が到達した智恵によるものから、人類未到産物をようやく人類が解析したもの(スマートセルと自動送電システム、hIE用行動管理プログラム)に切り替わりつつある。
  • P303:レイシア級hIEは、問題を解決するため、解決までの途上でぶち当たった障害を新たな問題に設定してゆくかたちで、思考のフレームを広げてゆく。
  • アナログハック:人間のかたちとふるまいに対して人間は思考よりも先に反応するので、その時間差を利用して相手の行動をコントロールする(O2O連携で広告に応用されている例が2章で語られる)

テーマ

  • 人間は何によって人間であるか
  • 技術とは人間の拡張であり、究極的には願望の実現のための道具である。圧倒的優位性を持った嘱託先であるレイシア級hIE(超高度AIが設計した人類未踏産物(レッドボックス))になにを願うか

P481:

「アラトさん、人間が、人間の世界だと思っているものは、無邪気な信頼で支えられているのですよ」

…(中略)…

「それは、無邪気な信頼に支えられて、無邪気に適合しないものを排除して輪郭を作ります。人間とは、そんな人体と道具と、手を加えた環境の全体なのです」

 

高度機械化社会はディストピアかもしれないけど、例えば「安全」の定義は厳密には不可能なので、それを「気まぐれ」で変えることができる。「適切」と「気まぐれ」に差はなく、それで安全が実現できるはずがない、しかし人間はそれを手放すことができない。

近代都市は個人同士の契約によって成り立っているので、基本的に一意的な価値判断の押し付け:ユートピア=ディストピアと不可分であると思う。それは現在の改革の先にあるもので、世界を変えるものとはすなわち人間を拡張するものである。例えばキリストによる個人の救済(自己の内面の変革):宗教、とか自動車:動力とか、コンピュータ:思考力みたいなもの。

現状の世界をひとまず前提としたうえでその世界との契約、つまり自分が自然と超越的なものとの連続的な存在であるという認識は、現状の世界においての宗教となりうるのだと思う。それを可能とするインターフェイスとしてhIEが描かれていると考えることができそう。僕は超越的なものを信じてはいないけど。

P51:

「オーナーの世界は、もっと拡大して良いのです。わたしは、そういうオーナーを接続する表面(インターフェース)です」

P553:

アラトにとってレイシアは世界に触れる万能のインターフェースで、彼女にとって彼は届きがたいものに触れるインターフェースだった。

人間と道具、環境を含めた総体を人間と考える、というのはそういう視点かなと。これからの建築学もそうなるべきだと思われます。このことについては年が明けてからもうちょっと書くはず。

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