さて前回までに、NIS&Servantのインストール(その1)・GASで監視(その2)を説明してきました。
今回は、NISのインストールとか運用とかのTIPSを書いていこうと思います。
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SNのIPアドレスが変わる場合
通常のプロセス以外のことは、NEMのコア開発者の方々が個別に対応してくれます。
フォーラムのSuper Node関連のスレッドで質問しましょう。
特にSNのマシンを変えてIPアドレスだけが変わるような場合は、DBに登録済みの情報を手動で更新してもらう必要があるので、フォーラムに以下の情報を添えて投稿しましょう。1、2日以内に対応してもらえることがほとんどです。
- 以前のIPアドレス
- 新規のIPアドレス
- NAFUNDに送ったsupernode開始のメッセージのtx hash
設定がちゃんとしてるかどうか確認したい場合
NISやServantが他のノードやRewardsシステムからどう見えてるか確認したい場合は、それぞれ以下を参照しましょう:
SNのIPアドレスを見たい場合
自分のIPアドレスや名前が登録されてるか確認しましょう
NODEとして認識されているか調べる場合
NISが正しく稼働していれば、ノード一覧に表示されます
http://chain.nem.ninja/#/nodes/
NISの起動状態を知る
http://ip.of.your.node:7890/node/extended-info
NISがちゃんと起動していれば下記のメッセージが得られます(一部情報を隠しています) 。NEMのバージョンとかはここで確認できますね。
{"node":{"metaData":{"features":1,"application":null,"networkId":XXX,"version":"0.6.96-BETA","platform":"Oracle Corporation (1.8.0_181) on Linux"},"endpoint":{"protocol":"http","port":7890,"host":"XXX.XXX.XXX.XXX"},"identity":{"name":"XXX","public-key":"XXX"}},"nisInfo":{"currentTime":106390371,"application":"NEM Deploy","startTime":XXX,"version":"0.6.96-BETA","signer":null}}
エラーメッセージの例: チェーンの読み込み中の場合
{"timeStamp":106390142,"error":"Service Unavailable","message":"NIS_ILLEGAL_STATE_LOADING_CHAIN","status":503}
Servantの起動状態を知る
http://ip.of.your.node:7880/nr/metaData
Servantの情報もメッセージで取得することができます。
{"application":"Servant","publicKey":"XXX","version":"0.0.4-alpha"}
SN報酬の履歴を見る
下記サイトの「入出金履歴」の項目ではSN報酬は「SN入金」と表示されます。CSVダウンロードもできるので便利です。
http://xembook.net/xemtax.html?address=XXX
SNに必要なマシンスペックはどうやって決めるのか
NISをSNとして起動するのに必要なnemのリリースノートに書かれています。
例えば、現時点で最新の0.6.96では下記のような具合です。
Supernode owners should target a vps with at least 4GB and start NIS with params -Xms2800M -Xmx2800M.
メモリが最低4GBは必要ということですね。今後の更新に備えると8GBぐらいはあると良さそうでしょう。
またその他にもVPSをつかうときに考えるべきこととしては、ネットワーク帯域やCPUの共有等があります。
安いVPSに手を出してしまうと帯域上限や従量課金がきつかったり、スペックの低めのCPUでごまかしていたりします。
同じ物理マシンに同居している他インスタンスの影響もあるので、そういうところをちゃんとしているサービスを選ぶべきでしょう。
個人的なおすすめは、さくらインターネットのVPSです。
(2018-12-23追記) Chain Heightを見る
スーパーノードの報酬支払い条件の一つとして、ちゃんと最新のchainをロードできているか、というものがあります。(Chain Heightという項目)。ノードをずっと起動しておくとこれが遅れてしまうことがあるので、現在のchain heightを以下のapiからチェックし、状況が改善しないようならサーバーを再起動しましょう。
http://ip.of.your.node:7890/chain/height
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