ミュージックシーケンサー (Music Sequencer) は、演奏データを再生することで自動演奏を行うことを目的とした装置、およびソフトウェアをいう。(Wikipedia)

kaossilatorみたいなのを想像してもらえるといいです。僕がいいたいのはループシーケンサのことで、ある一定の区間を自動的に繰り返すことで、動的な音楽の編集を可能にする装置です。

ループシーケンサは簡単に音楽がつくれます。iPhoneアプリだとFigureなんかが簡単でおもしろいです。

シーケンサは「ろくろ」だな、とふと思ったのがこのエントリのきっかけです。

ろくろはあのぐるぐるまわるやつですが、あれって要は鑑賞者が器のすべての面を鑑賞する体験をループさせているわけです。

ろくろによって、縦方向のプロポーションを見ながら直感的に形状を修正することができる反面、回転体(に近い形状)しか操作できないという弊害が生まれます。そこがループシーケンサと異なるところです。

なぜろくろの場合はこうした制約が生まれるのかというと、音楽の場合は鑑賞に要する時間を基本的にはそのままループさせているのに対して、ろくろは回りこんで鑑賞するという行為にかかる時間を圧縮しているからです。ろくろを少しずつ回転させてそのつど形状を修正する場合は、ろくろを用いないのと同様の形状が制作可能ですが、高速で回転させると、高速で形状を修正するということを人間はできないので、細かい修正が不可能になります。でもそのかわり、縦方向のプロポーションを直感的に操作できます。

 

ここまでを要すると、

  • ループシーケンサ/ろくろは鑑賞に要する時間軸を自動再生することで直感的な操作を可能にする。
  • 時間軸を加速すると人間の鑑賞体験は加速できないので、通常の時間軸による制作より失われるものがある。

です。僕はまがりなりにも建築学を専攻しているので、誰もが簡単に直感的に操作できる建築におけるシーケンサとかを夢想するのですが、建築における時間軸を含む体験とは

  • 形状の体験
  • 日較差の体験:温度、湿度、風、輻射、明度分布
  • 年較差の体験:「温度、湿度、風、輻射、明度分布」の一日における分布、季節感
  • 過去較差の体験:ライフステージにおける環境との関係、過去の記憶(日較差、年較差におけるものを含む)

みたいな感じだと思うのですが、もし環境装置とかが発展して温度、湿度、風、輻射、明度分布とかを一瞬で切り替えて体験できる部屋ができたとしても、ここにはある問題が残っています。

それはさっき人間側の体験が差異を前提にしており、皮膚感覚においてはそれを純粋に実感するには長い時間を必要とするということです。

ろくろは視覚による体験を加速しただけだったので、それを操作するときの精度が問題になったのでしたが、皮膚感覚(暑いとか寒いとか)のために時間を加速させても、真に暑い・寒いと感じることはできません。それは、真夏にクーラーがガンガン効いた部屋から外に出るとちょうど暖かいけど、ずっといるとやっと暑くなってくるという体験からもわかると想います。

えーとつまり5感のうちで皮膚感覚情報の直感的操作のためには、その皮膚感覚に長い間さらされている時の体験を一瞬で呼び出さなければならないのです。

そんなことができたら精神と時の部屋ができてしまいそうな気がします。

まー可能な道としては、このぐらいの気温のときは統計的にだいたい暑いと感じているとかの普通の方法しかないのですがそれはホントに普通のアプローチですね。

うむつまり誰かのがんばりを期待します。

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